40代女性のひとり旅。『真白き世界に隠された知恵と出会う』

団体名
一般社団法人雪国観光圏
背景

日本海と東南部の山に挟まれた新潟県は世界でも稀な「人が住む豪雪地帯」であり、約8000年前の縄文時代にも冬には今のように大量の降雪があったとされている。この地域には、悠久の昔から厳しい冬を越すため、雪国ならではの「生活の知恵」が随所に息づいていて、今でも維持されているものも多い。

ストーリー概要

世界でも類を見ない豪雪地帯として外国人にも驚かれる雪景色のほか、藁で編んだ袋に野菜を詰め、雪に埋めて保管する自然の冷蔵庫である大根つぐらや、現代版大根つぐらとも言える雪室など、雪国ならではの生活の知恵や食文化を経験できるストーリーを構築し、都市の時間感覚とは異なる雪国ならではの異日常を提供する。

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作成した地域ストーリー

2015.12.25

モニターツアーが開催されました

2015/12/5-6

 

雪国観光圏でモニターツアーが開催されました。

今回のモニターツアーの参加者は、6名(女性5名、男性1名)で、雪国NIGHTなどにも参加されたことのある方々です。

<1日目>

まずはジャンボタクシーに乗車し、龍ヶ窪を目指します。

交流農業収穫体験・農村村生活体験の指導をしてくださる方から、木の葉や山菜などの山に関すること、龍ヶ窪から2集落へ水を供給する仕組みなどを説明いただきました。

 

 

龍ヶ窪は、名水百選に選定され、優れた水質と豊かな水量を有している。古くからこの地域の生活に密接に関わっており、この地域の人々にとってとても大切なものだそうです。また、多くの伝説が現在まで人々に継承されてきており、各集落で龍神を祀る神社を建て、お祭りなどが行われているそうです。

途中、にんじん畑の様子をみながら、昼食開場である結東集落秘境の蕎麦屋「久田里」に向かいます。

昼食はヤマゴボウの葉裏の綿毛とふのりをつなぎにした蕎麦、キノコ汁、山菜などが出されました。食後に久田里の店主から、結東集落での冬に向けた準備(大根つぐらの作り方など)や熊の狩猟などについてのお話を伺いました。

冬場における大根などの保存方法「大根つぐら」は、藁を用いて作りるそうです。中の野菜を取り出す際には、上に乗せたわらのふたのようなものから手を入れて行うそうです。参加者は、お蕎麦や山菜、キノコ類の美味しさに感動し、熊の話、大根つぐらなどに興味深々の様子でした。

 

昼食後は、結東集落に広がる石垣で組まれた棚田を見学しました。棚田を少し上り、洞窟の内外の温度差などで冷たい風を感じられる風穴に行くも、冬場のため涼しい風が吹いていることは感じられなかったようです。

次に、見倉橋に向かいました。木製のつり橋で、冬場は車の通行が不可能となる見倉集落へつながっています。橋の上からは美しい風景が見渡す事ができます。

宿泊は牧之の宿「のよさの里」に泊まりました。宿に到着後、近所にお住いのおばあさんから野沢菜の漬物の作り方を教えていただいたり、大根つぐらを実際に作ってみたりと雪国の生活の冬支度の一部を体験させていただきました。

夕食は秋山郷で古くから食されてきた、堅豆腐、イワナの昆布締め、焼きイワナ、イワナや野菜の天ぷら、行者ニンニクの酢の物、山菜、カモの団子のお鍋などが振舞われていました。

夕食を頂きながら、嫁をとることの難しさ、秋の実りなどについて謡った地域の民謡である「のよさ節」をおばあさんが披露してくださったり、古くからの秋山郷での生活やおばあさんの若い時の話を伺いました。

 

<2日目>

朝食は、焼き魚、山菜、津南産のこしひかり、トマトジュース、みそ玉(お湯を注いで混ぜるとお味噌汁となる)などが振舞われました。

2日目は、秋山郷で古くから食されている「早蕎麦」づくり体験が行われました。「早蕎麦」は、忙しい農業の合間に簡単に手早く作れ、お腹を満たすことができる、この地域伝統の蕎麦料理だそうです。

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その後は、豪雪地帯である見倉集落の見学を行いました。冬場は通行止めになり、閉ざされた集落となるそうです。

そのため、自給自足の生活を行ってきており、住人の一冬の食事を賄うための田畑、池(魚がいる)があり、ウサギや熊などを狩猟していました。見倉集落の一軒のお宅にお邪魔し、住人のご夫婦から、集落での食、生活などについてお話を伺いました。

集落の見学の後は、苗場酒造見学をしました。

蔵の中や麹を寝かせる場所、発酵中の様子などを酒造の店主の案内の元、見学させていただき、日本酒「苗場山」やお座敷での宴会(料理など)について、説明いただきました。

 

最後に津南観光物産館に立ち寄り、お土産の購入を行いました。

ツアー参加者参加者は、今回のモニターツアーに参加し、雪国の生活や文化について色々学べ、雪国文化に興味を持ったようです。四季を通して訪れてみたいという意見が聞かれました。

 

2015.11.04

第2回雪国NIGHT開催

2015/10/27

12月に開催されるモニターツアーに向け、よりペルソナに近い方に参加してもらうために、経験ストーリーの説明を兼ねた、第2回雪国NIGHTが開催されました。

今回、雪国NIGHTに参加してくださったのは、旅行のWebサイトであるtrippieceの募集により集まった首都圏在住の旅好きで、雪国文化に興味のある方です。

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まず、雪国観光圏のブランドマネージャーであるフジノ氏より、地域資源や地域ストーリーに関するスライドを用いて、雪国観光圏の地域ストーリーについての紹介が行われ、全員で共有を図りました。

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次に、地元の方々との交流を交えながらの特産品の紹介が行われました。苗場酒蔵の日本酒の紹介と共に参加者全員で日本酒が振舞われ、地域の野菜やお米を使用した料理の試食を通じ、雪国観光圏の地域資源を参加者に伝えました。

参加者の方からは、旅行の動向や趣向などを伺っていたようです。

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続いて、地域資源や経験ストーリーについてのパネルトークを実施しました。

交流農業収穫体験・農村生活体験の涌井氏からは雪国NIGHTの参加者に向けて、

「雪国の家庭では旬のものを普通に味わっていることから、ぜひ旬を味わうことを体験しに来ていただきたい」

というメッセージが伝えられました。

最後に、12月5日、6日に開催されるモニターツアーについて告知、募集が行われました。

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モニターツアーの概要は下記の通りです。

<雪国観光圏モニターツアー概要>

・日時:12月5日、6日(一泊二日)

・料金:2万円前後

・告知及び申込み:trippiece(webサイト)

テーマ:冬の気配を感じる旅 田舎の爺婆ちゃんに会いに行こう!冬支度の雪国で自由旅

[1日目]

・越後湯沢駅集合

・龍ヶ窪:湧水が出る神秘的な池。水は豊富で、昔から生活用水としても使用してきている。龍神の昔話がある。

・結東集落秘境の蕎麦屋「久田里」:お昼ご飯

囲炉裏を囲み、おそばを食べながら、おじいさんの本格的な冬に向けた準備等のお話をうかがう。

・のよさの里:宿泊

露天風呂に入った後、たき火で焼き芋を焼き、地炉でお漬物(大根つぐらを用いて)をつくり、鉄瓶でお湯を沸かしホットウイスキーの飲みながら、おばあちゃんの“のよさの唄(地元の唄)”を聴く。

[2日目]

・天池:1時間程度散策。散策後に朝食をいただく。

・早蕎麦づくり:お昼ご飯

「ケ」の料理(普段食べる料理)。蕎麦作りを行う。

・見倉集落:散歩

4軒しか住んでいない。集落は雪で埋まってしまう。

・苗場酒造:見学

搾りたてのお酒を試飲する。

 

様々な体験を通し、「雪国」の生活や文化、資源の魅力がツアーの参加者にどう伝わるのか。

また、その後どのうような検証がされ、オリジナルストーリーが誕生するのか、楽しみです。

2015.10.12

第5回ワーキンググループ開催

2015/10/02

雪国観光圏で地域ストーリー事業の第5回ワーキンググループが開催されました。

トラベルライター 朝比奈千鶴氏を講師に向かえ、 「新しい観光のかたち」をテーマに講演が行われました。

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カナダ コルテスアイランド、インド オーロヴィル、モルディブ ワン&オンリーアットリーティラを事例に挙げ、この3つの場所が世界中の人を魅了する点として、

①美味しいものを食べられる

②その場所の人とコミュニケーションが取れる

③本を読む

④自然の中で癒される

⑤文化的なプログラムを体験できる

の5つのポイントが挙げられました。

また、近年国内で流行している自転車の旅や巡礼の旅は、5年ほど前に海外で流行していた旅のスタイルだそうです。日本の旅のスタイルは、5年前に海外でよくみられるスタイルが5年後に日本で定着し始める傾向があるのだとか。

近年は旅人が成熟してきており、文化的な経験や旅人自身の学びにつながることに対しては、お金をきちんと支払う流れが出来てきているそうです。

そして、近年の海外の旅のスタイルが、

「雄大な自然を感じながら、身体の休養、自身の教養につながるスタイル」だそうです。

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続いて、以上の講演内容を踏まえ、質疑応答が行われました。

「アクティビティとゆったりした時間との比率については、どのようにしたら良いか?」との質問には、

「旅人はわがままなので、正直、ほっといてほしいという 気持ちがある。非日常の旅ながら、日頃のライフスタイルの延長線上でありたいというような感じである。」という意見が述べられ、

「旅について現在感じていることは?」という問いには、

「美しいもの、心地の良いものがある場所のニーズが今後より増えてくると思う。」という回答がありました。

 

続いて、第4回ワーキンググループのふり返りを行いました。

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第4回のワーキンググループでは、雪国NIGHTのインタビューを元に、ペルソナを導きだしました。

今回のストーリー事業で雪国観光圏が定めたペルソナは、

 

今井薫(43才)IT関連会社勤務、都内在住、年収900万円、埼玉県出身

 

という一人の女性です。

今回のワーキンググループでは、このペルソナを元に、一泊二日のツアー(晩秋・冬)を企画するという作業を行いました。

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雪国観光圏では、12月5日、6日にモニターツアーを予定しています。

今回のワーキンググループで導き出されたツアーのプランがどのようなカタチで参加者の皆さんに届くのか、楽しみです。

 

 

2015.09.09

雪国観光圏~雪国NIGHT~

2015/08/24

今回の雪国観光圏がつくる、地域ストーリーの”ペルソナ”となりうる10名の女性を対象に、”雪国NIGHT”と称して、アンケートと「雪国」の観光の魅力に関するヒアリング調査が実施されました。

今回参加してくださったのは、東京丸の内などに勤務する会社員の旅好きの女性10名です。

まずは、スライドを用いて、雪国観光圏の40の魅力やアクティビティのレクチャーが行われました。スクリーンに映った四季折々の写真に、参加者の方々は惹きつけられている様子でした。

次にグループごとに紹介された40の魅力中で興味のあることや参加者の普段の旅行先、移動、旅に求めることなどの質疑応答が、ヒアリング形式で行われました。

 

「日本でもこんな体験できるんだね!」「雪国観光圏訪れてみたい!」との意見があげられ、参加者のみなさんは雪国の観光に興味を持ったようです。

また、それぞれの旅の経験から、「やっぱりヘルシーな食べ物がいい」「癒しを求めにいく」「ガイドブックに載っているような皆が行く場所はあまり行きたくない」といった、旅に関する活発な意見交換が行われました。

今後、雪国観光圏では「雪国NIGHT」を踏まえたペルソナの設定を行い、ペルソナに沿った地域ストーリーを構築していきます。

 

2015.08.03

一般社団法人雪国観光圏~現地視察~

2015/7/31

一般社団法人雪国観光圏では、

8000年前の縄文時代から雪と共に寄り添い暮らしてきた雪国の地

そこは知恵の宝庫であり、日本人が忘れかけた真の豊かさが残っている

豪雪地帯がゆえに育まれてきた雪国文化を経験することで

『真白き世界に隠された知恵と出会う』

というテーマのもと、今回の地域ストーリー策定を進めています。

今回は第1回目の現地視察を行いました。地域ストーリーの候補地となっている場所のご紹介をします。

≪津南町 なじょもん≫

津南町では沖ノ原遺跡(国指定史跡)などの縄文時代の遺跡が複数発掘されており、縄文時代より人々の生活が営まれてきたそうです。

「なじょもん」は、農と縄文の体験実習館として、先人から引き継いできた生活の知恵、手仕事、自然との関わり方を後世に引き継いでいけるような体験プログラムを企画しています。

館内では、実際に出土した火焔土器を持ってみることができるという、貴重な体験をすることができます。

≪津南町 苗場酒蔵、かねさま蕎麦≫

「苗場酒造」では、酒蔵や糀室を見学することができます。2階では地元の産品を使った食事が楽しめるそうです。

津南駅構内にある「かねさま蕎麦」では自家栽培、自家製粉でつなぎにフノリと山ゴボウを使った蕎麦を楽しむことができます。

≪津南町 結東集落、棚田≫

津南町でも特に豪雪地帯の結東集落の農家にお邪魔し、そこに住まう久田里のご主人から昔ながらの生活をお聞きしました。

豪雪地帯の生活の知恵として、藁で編んだ草履や現在の長靴のようなものを履くこと、寒い日には熊の毛皮を敷いたり、被ったりして厳しい冬を乗り越えていたようです。

また、周辺には棚田も広がっており、風穴もあるそうです。

≪飯山線乗車(津南駅~土市駅)≫

日本有数の豪雪地帯を通ることで有名な飯山線に乗車しました。車窓から山並みや田園風景、信濃川の景色を楽しむことができます。

≪南魚沼市 魚沼の里≫

 

日本酒「八海山」で有名な八海酒蔵が運営する「魚の沼の里」にある「八海山雪室」では、現代版の雪室を見学することができます。。見学は毎日行われており、1日8回実施されているそうです。

冷蔵庫が無かった時代、生ものを扱う近隣の料亭などが農家へ雪室作成の依頼をし、冬の間に農家が雪室(雪の山)をつくり、夏場になると料亭などへ販売・配達を行っていたそうです。冬場に仕事が無くなる農家にとっては、貴重な収入源となっていたとのことです。

八海酒造では2013年より雪室を始めており、冬場に集めた6,000トンの雪を活用して日本酒を寝かせているそうです。一年を通して5度以下に設定しており、自然の力だけを用いて冷やしています。この雪室でつくられた日本酒の出荷は未定となっているそうです。

施設内では日本酒や焼酎の試飲も可能となっており、お土産等も買うことが出来ることから、今回の地域ストーリーのタッチポイントとしても期待される場所となっています。

大型観光バスの受け入れは行っておらず、ゆっくりと館内を散策できるところも魅力の一つとなっています。