震災から5年 東北沿岸部の今を、感じる、味わう、出会うツアー

団体名
一般社団法人生命環境産業振興協議会
背景

東日本大震災で甚大な被害を受けた陸前高田市・釜石市・南三陸町。未だ震災の傷跡が癒えず、嵩上げまで今後数年かかり、まちづくりもままならない地域ではあるが、経済復興や震災の記憶を薄れさせないためにも、新たな観光の開発に踏み出している。
「まちの復興」と「来訪者の心と体の再生」を相互にリンクさせ、継続来訪や中長期滞在を目指す観光をつくる。

ストーリー概要

東北に根付く『結』(相互扶助や利他の精神)や、『お茶っこ』(誰にも居場所をつくるための、気軽に集い、語り合えるしくみ)をキーワードに、来訪者に復興を支える達人たちとの交流を提供、来訪者の心を癒すとともに、その交流によって街が活性化していく様子を感じてもらう。
具体的には、語り部による震災遺構案内など震災の記憶に触れるコンテンツと、自然の中で生活する木こりとの林業体験など人間の力強さを感じられるコンテンツをストーリーとして組み立てる。

  • 写真1
  • 写真2

2015.08.04

一般社団法人生命環境産業振興協議会 ~現地視察~

2015/7/29-30

一般社団法人生命環境産業振興協議会では、

『結』のツアーが築く、“ツーリスト・ルネサンス、東北ルネサンス”事業

として、岩手県陸前高田市、釜石市、宮城県南三陸町を舞台に今回の地域ストーリー事業を進めています。

東日本大震災から4年。震災前からこの地に根付く「結(相互扶助や利他の精神)」と、「お茶っこ(誰にも居場所をつくるための、気軽に集い、語り合えるしくみ)」というアイテムと、復興を支えてきた、力強く魅力的な「達人」たちとの交流や協働を仕掛ける地域ストーリーの構築を目指しています。

今回は現地視察の様子と候補地の一部をご紹介いたします。

 

≪道の駅「高田松原」タピック45≫

DSC05612

DSC05623

この場所での死者は出なかったため、今後震災遺構として残す方針だそうです。引き波により松の木が陸側から建物内に入っており、震災当時の姿を今に伝えています。

≪東日本大震災追悼施設≫

DSC03563

中に献花台が設置されており、千羽鶴が掛けられています。壁には震災前と震災直後の比較写真が掲示されています。震災の記憶を伝える場となっているようです。

≪旧気仙中学校校舎≫

DSC03575

DSC03624

海からすぐ近くのこの学校では、川底が見えるまでに水がひいた気仙川の様子を察知した教員による迅速な避難対応により死者はでませんでした。津波の被害に耐えた、『奇跡の一本松』の近くにあります。

≪長洞元気村≫DSC03583

DSC03585

長洞地区の被災者のための自治会組織です。復興を目指す活力に満ちた拠点となっています。「なでしこ会」を中心にゆべしづくりやボランティアツアーの受入れを行っているそうです。

これまでの受け入れの経験を踏まえたうえで今後の展開を伺ったところ、民泊は受け入れ世帯の負担が大きいことから、現在一軒ある空き家を会員制のような限られた形でペンションのように活用する旨や、農作業体験等のアイディアを練っている最中であるとのことでした。

≪Bricks.808≫

DSC03606

復興商店街にある、被災後もおいしい地元の野菜を使った料理をお出しているお店です。地元の若者を中心に人気ということで、視察当日もにぎわっていました。

≪陸前高田みんなの家≫

DSC03613

地元の人々が気軽に集まれる場であり、ボランティアや来訪者との交流の場となっています。

高田松原の松林の連想から丸太柱を林立させ、まちが復興していく様子を眺望できるように物見台を設けているそうです。管理人の菅原みき子さんには、設立の経緯や震災直後の仮設生活の様子等を伺うことができます。

≪レインボーサライ≫

DSC03617

ジャズ喫茶「h.イマジン」を前身とするバンガローイン簡易宿です。

マスターの冨山勝敏さんは、地元学研究や地域資源活用、特産品開発、友好都市交流等の授業を実践する「一般社団法人ケセンきらめき大学」の一員でもあることから、気仙地域には玉山金山以外にも金山が多く点在するという新たなストーリーを説明いただきました。

 

また、今回の現地視察の際に交流会にも参加し、協議会の主なメンバーと顔合わせを行いました。

今回の地域ストーリーの方向性として、震災から復興に向けて活動を続けている人をメインリソースとしつつ、来訪者が復興活動やビジネスに参画できるしくみづくりを行うということに関して、全員で共有を図りました。