サンゴ礁が育んだ青い海とカルスト大地 ~アウトドアツーリズムで巡るコーラルヒストリー~

団体名
一般社団法人 本部町観光協会
背景

沖縄本島北部にある本部半島は、古・中生代に堆積した石灰岩が隆起してできた半島で、カルスト地形と呼ばれる特徴的な景観を持ち、沖縄海岸国定公園に指定されている。また亜熱帯の美しいサンゴ礁は観光資源として高い価値を持っているが、那覇から遠いため、沖縄県に来訪する観光客に対して強いアピールができているとは言えない。

ストーリー概要

山里のカルスト地形、良好なサンゴ礁海岸の2つの観光資源を有効活用し、さらに観光資源の保全や持続可能性にも配慮した観光プランを検討し、「本部半島アウトドアスポーツツーリズム」として、海や山の自然景観を見ながら人力で移動するスイスモビリティ、カヤック・トレッキング・サイクリングなどのアクティビティ、サンゴ礁観光を一体のストーリーとして物語る。

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2015.10.01

本部観光協会〜第1回検討会開催〜

2015/09/24

本部観光協会の第1回検討会が開催されました。

まず、専門家とともに実施したカルスト、サンゴにまつわる具体的な地域資源の抽出のためのフィールド調査などを踏まえ、事務局でとりまとめたオリジナルストーリーを共有しました。

本ストーリー事業の仮ターゲットの設定に際し、地域ストーリーの対象地域の観光動向が話合われました。本事業の対象地域では、20~30代の女性がマリンスポーツを求めて来訪しており、また自転車を目的にした場合は、30~40代の男性が多い傾向にあるそうです。

登山などを楽しんでいる人の傾向としては、健康志向の方が多いそうです。そのため、海と自然の中で健康になりたいと感じてもられる人をターゲットにした方がよいのでは、という意見も出されていました。

今後、これらの意見を踏まえ、WEBアンケート調査やグループインタビューを実施することを予定しているそうです。

最後に、ペルソナ・マーケティング調査の調査計画が話合われました。

マーケティングの対象者に、各アウトドアの実施頻度ややってみたいアウトドアスポーツを詳細に聞くことで、どのターゲットに経験ストーリーが合うのかの把握を行います。

本部町商工会では、以前空港で来訪者調査を行ったことから、この結果も参考にしたいと考えているとのことです。

本部観光協会では、今後、ペルソナ・マーケティング調査を実施し、事務局でペルソナを検討した後、検討会を開催し、ペルソナや経験ストーリーを決めていく予定です。

2015.08.04

一般社団法人本部町観光協会~現地視察~

2015/7/28

本部町観光協会では、

『本部半島の自然を活かした潜在的観光フィールド調査とアウトドア志向の都市住民をつなぐストーリーづくり』

と題し、地域ストーリーづくりを勧めています。

今回は先日行われた現地視察の様子と候補地のご紹介をします。

≪ユネームイ≫

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古い石灰岩が雨風に溶かされ、円錐状の小さな山となっているユネームイは、亜熱帯気候がつくり出した自然の彫刻です。方角的に「夕日が落ちる場所」であったことが由来となっているそうです。

近くに転がっている石灰岩からは、化石やバクテリア等が確認でき、太古の歴史を感じることができます。

 

≪カルスト台地≫

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円錐カルストに囲まれた凹地です。大昔は山の頂上まで台地がありましたが、雨風によって溶かされ、凹地になっているそうです。そのため横穴や縦穴などがあり、そこに雨が流れ込むのだとか。

本部半島には、このような自然に出来た横穴や縦穴が多く存在しているものの、安全の確保が図れていないため、観光客を簡単に案内することができないそうです。

≪カルストふるさと歩道入口≫

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昔の古道を復元した歩道で、歩み進んでいくと石垣があり、昔人が暮らしていた名残を感じることができます。

今回の地域ストーリーの事業の関係者である野草家により、ユリ根の料理(餃子、豆乳等)のおもてなしを頂き、アウトドアを満喫することができます。

≪田空の駅ハーソー≫

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カルスト台地に染み込んだ雨水が湧き出る場所で、きれいに透き通った水が底から湧き出ています。山と平地の境目から、水が湧きやすいそうです。

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昔は、この水源の水を活用して水田を行っていたということですが、今は公園として整備されています。この平地の台地は第四系石灰岩(琉球層群)といわれるもので、今海の中にあるサンゴと同じものだとか。そのため、将来今海の中にあるサンゴが隆起して台地になる可能性もあるそうです。

≪世界遺産 今帰仁グスク≫

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今帰仁グスクは地域の聖地であった場所です。石垣は、この地域で取れる石灰岩を用いて作られているそうです。

特徴的なぐねぐねと曲がった石垣は、敵に攻められたとき、矢を打ちやすいよう工夫されてできた景観だそうです。

≪海岸(兼次浜、サダ浜、長浜、メーダカニク浜)≫

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美しい白い砂浜、透き通った海が広がる海岸です。

大自然を保全していくために、大勢の観光客が来るのを拒む場所でもあります。レンタカーではなく自転車やEVカーなどで訪れ、のんびりとした時間を過ごしてほしいポイントだそうです。

また、サンゴも間近で見ることができ、シーカヤックなどのマリンスポーツの出発点になる場所でもあります。

≪乙羽岳≫

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本部地域、今帰仁地域が一望できる場所で、この場所からは景色や綺麗な星空を望むことが出来るそうです。

≪古宇利島、古宇利大橋≫

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“ハートロック”として近年多くのメディアに取り上げられており、年間100〜200万人の観光客が訪れている場所です。冬には、この周辺ではクジラも見ることができるとか。

≪ワルミ大橋(橋の駅)≫

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現在、この橋でバンジージャンプができるよう、事業を進めているそうです。橋の近くには、橋の駅があり、地元の農産物が販売されています。橋の駅の展望所からは、古宇利島等が一望できます。