伝統×モダン 有田波佐見物語 ~400年の陶磁器の里で新たな発見~

団体名
株式会社有田まちづくり公社
背景

佐賀県・長崎県の県境に位置する有田町・波佐見町の関係は安土桃山時代に遡る。秀吉の朝鮮出兵で連れ帰られた陶工が波佐見焼を開始、その後に有田で磁石が発見されたことで日本磁器が誕生。江戸時代には有田では献上品としての磁器が、波佐見では一般家庭用食器としての磁器が生産され、明治・昭和と「有田焼」ブランドは繁栄を極めたが、現在ではライフスタイルの変化により売上が4分の1に。一方、低付加価値に苦悩した波佐見焼はブランド化を進め、観光と絡めて交流人口を増加させている。

ストーリー概要

同じ根を持ちながら異なる歴史を歩んだ有田・波佐見の両地域が、グリーンクラフトツーリズムを充実させるため連携。窯元見学、町並み散策、アート、地元の川魚料理、自然と人で日本の陶磁器文化が育んだ「空気感と人の技」を見せながら、過去・現在・未来の有田・波佐見をゆっくり体感できるストーリーをつくる。

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作成した地域ストーリー

2015.08.24

有田まちづくり公社〜現地視察〜

2015/07/31

有田まちづくり公社では、

『有田焼・波左見焼の陶磁器文化が育んだ「空気感と人の技」をカジュアル・リッチに、ゆっくり体感するオリジナル・ストーリー』

をテーマに、佐賀県・長崎県の県境に位置する有田町、波佐見町を中心に今回の地域ストーリーづくりを進めています。

焼き物の歴史は安土桃山時代から始まります。江戸時代には有田では献上品として、波佐見では一般家庭用食器としての磁器が生産されてきました。

今回は、窯元見学、町並み散策、アート、地元の川魚料理、そして自然と人で日本の陶磁器文化が育んだ「空気感と人の技」を見せながら、過去・現在・未来の有田・波佐見を体感できる地域ストーリーづくりを目指します。

地域ストーリーの候補地の視察の様子をお伝えします。

【泉山磁石場】

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有田焼の原料となる陶石の採掘場です。江戸時代初期の1616年(元和2年)、朝鮮人陶工・李参平により発見され、日本で初めての陶磁器が誕生しました。

現在、採掘はほとんど行われていないが、掘り続けられた山の姿は奇観です。

 

【賞美堂本店 其泉工房・宿房】

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以前から別荘として使われていた和風建築のこの建物は、焼き物の研究や商品開発を行う工房と宿房を兼ねています。しかし現在ではあまり利用されておらず、今後の活用方法を検討しているそうです。

【辻精磁社】

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有田町において宮内庁御用達の3つの窯元(辻精磁社、香蘭社、深川製磁)のうちの一つです。特に辻精磁社は、江戸時代に有田で唯一皇室に有田焼を納めることのできた窯元だそうです。

【トンバイ塀のある裏通り】

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トンバイ塀とは、登り窯を築くために用いた耐火レンガ(トンバイ)の廃材や使い捨ての窯道具、陶片を赤土で塗り固め作った塀のことで、泉山大イチョウ付近から大樽の有田陶磁美術館までの裏通りに多く見られるそうです。

【陶山神社(やきものの大鳥居等)】

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陶祖李参平が祀られている神社で、建立は1658年頃といわれています。神社にはすべて磁器製の大鳥居や狛犬、大水瓶、欄干などがあり、やきものの町ならではの風情に触れることができます。

【源右衛門窯】

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磁器発祥の地・有田に窯を築いて260年余の源右衛門窯です。源右衛門窯では、往古のままの手技」(てわざ)と、古伊万里のこころを受け継ぎながら、ろくろ、下絵付け、本窯、上絵付けから上絵窯にいたるすべての工程で、熟達した各分野の専門陶工の手仕事によって作陶されています。

また、古伊万里様式に独自の現代的アレンジを施した作風で知られ、洗練された文様が幅広い層に人気を博しているそうです。

【西の原(製陶所跡地でのカフェ・ギャラリー群)】

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波佐見町西ノ原地区は、以前、約1,500坪の敷地にもおよぶ波佐見焼の製陶所があったそうです。現在その製陶所の建物を利用して、最近はお洒落なカフェ・ギャラリー等が軒を連ねています。昭和初期の雰囲気をそのままに、波佐見町に新たな息吹を芽吹かせています。